・デジカメって一言でいうけど、なにがどう違うの?
・一眼レフとミラーレスの違いって?
・自分にあったデジカメがわからない!
そんな悩みを解決する記事を用意しました。
家電量販店に行くとたくさんのカメラが陳列されていて、よく分からないですよね。
低価格なカメラから30万円を超えるような高級カメラまであり、自分の目的に合ったカメラを見つけるのは簡単ではありません。
そこで、この記事では初心者カメラマンだった僕がカメラで仕事ができるまでに実際に使った4種類の各ジャンルのカメラの特徴をまとめて詳しく解説します。
※アクションカメラは別記事にて紹介します。
・デジカメとスマホの違いが気になる人
・スマホ以外のカメラに興味がある人
・自分の使用目的に合ったカメラを探している人
※大前提として、デジカメはデジタルカメラの略語であり、フィルムカメラの対称的な存在です。各ジャンルのカメラでも超低価格の機種と最高級機種では性能や機能に大きな差があるため一部無視して記載してあります。
スマートフォンのカメラ
多くの人が利用しているスマホに付いているカメラ。
特にiPhoneのカメラは簡単に誰でもキレイな写真や動画が撮れることは周知の事実ですよね。iPhoneに限らず、近年は各社スマホのカメラ性能に力を注いでいて高性能なカメラ機能が注目されています。スマホがデジタルカメラ業界に変革をもたらし、カメラ離れを引き起こしているのも事実です。老若男女が手軽に高品質な写真や動画を撮れるようになったのは非常に大きな技術の恩恵と言えます。
それでは、スマホカメラの長短所を確認しましょう。
メリット
- 常用しているからいつでも撮れる
- 撮ったらすぐに確認、加工編集、シェアできる
- アプリを使うことで簡単に盛れた画が撮れる
- 常用しているからいつでも過去のデータが見れる
- カメラの知識が無くてもキレイに撮れる
- 写真だけでなく動画も撮れる
- パノラマ撮影やスローモーション撮影など多機能
デメリット
- ズームするとすぐに画質劣化する
- 暗所撮影に弱い
- のっぺりとした写真になる
- 撮った写真を拡大すると細部に違和感がある
- 美しく背景がボケた写真が撮れない
- 一定の画角(写し込められる範囲)でしか撮れない
- 本格的な撮影ができない
- 日本販売のスマホでは撮影時に電子シャッター音が出る仕様
- パソコンに取り込みにくい
オススメのスマホはこちら!
iPhone11
- 簡単に高画質で美しい写真が撮れる
- 超広角カメラで迫力ある画が撮れる
- 背面も前面も1200万画素のカメラ
- F値1.8(フロント側はf2.2)
- 光学2倍ズーム、デジタル10倍ズーム
- 暗い場所でも明るく撮れるナイトモード搭載
Galaxy S10

- F値は1.5~2.4のデュアルアパチャー
- トリプルレンズ搭載(超広角カメラ)
- メインカメラは1200万画素(インカメラは1000万画素)
- 光学2倍ズーム、デジタル10倍
- 強力なスーパー手ぶれ補正機能
- ボケの強弱や充実の撮影エフェクト
老若男女の誰でも気軽にいつでも撮れるのが最大のメリット。容量がいっぱいにならない限り無限に撮れるので、旅行や日々の記録、SNS用から仕事用にいたるまで万能に使えるという、最強のカメラです。
今まではガラケーや初代スマホの写真では満足のいく写真など撮れませんでしたが、iPhone11などはそれを完全に覆してきました。
写真や動画によっては、プロ用高級カメラで撮ったものと比較してもパッと見では分からないレベルになっていて、まさにカメラ業界を脅かす技術進歩です。
こんな素晴らしい技術が、あなたのポケットに入っています。
・気軽に写真を撮りたい
・盛った写真を撮りたい
・加工編集してすぐシェアしたい
コンパクトデジタルカメラ
通称コンデジ。レンズ一体型のカメラであり、前の通りコンパクトになってスマホの次に携帯性が良いデジタルカメラです。値段は1万円以下の格安モデルから10万円を超える高級モデルまで様々。近年はスマホカメラの進化の影響を受けコンデジ販売シェアが大幅に減ったものの、高級モデルは売れ行きを伸ばしています。
それでは、コンデジの長短所を確認しましょう。
メリット
- 安価
- 軽量コンパクトで抜群の携帯性
- スマホよりワンランク上の機能性
- ズームしてもスマホよりキレイに撮れる
- 防水や耐衝撃モデルなどもある
- 手振れ補正や多彩な撮影モードがあり簡単に撮れる
- 電源起動から撮影完了までが速い
- 特に高級機では一眼レフやミラーレスカメラに劣らない美しい描写
- 撮影時はほぼ無音
- SDカード等に記録するのでパソコンに取り込みやすい
- 内蔵フラッシュが付いているのもあり暗所でも撮れる
デメリット
- レンズ交換ができないので拡張性が無い
- 格安モデルではスマホと同等レベルの描写
- SDカードなどの記憶媒体が別途必要
- 一眼レフやミラーレスに比べると描写や機能面に限界がある
オススメのコンデジはこちら!
SONY Cyber-shot RX100VII (DSC-RX100M7)
- 最新の1.0型イメージセンサー搭載
- 圧倒的なAF性能
- 24-200mmまでの広角から望遠までをカバーするレンズ
- 強力な光学式手振れ補正
- 最高約20コマ/秒のAF追随連写
- 人物と動物にリアルタイム瞳AFやトラッキングAF
- 180°可動式バリアングル液晶モニターで自撮りも簡単
- 4KでAF対応のプロレベルの動画性能
SONY Cyber-shot RX100 III (DSC-RX100M3)
- 24-70mmまでの広角から中望遠までをカバーするレンズ
- F値は1.8-2.8の明るい大口径レンズ
- 180°可動式液晶モニターで自撮りも簡単
- 最高約10コマ/秒
- 瞳AF
- 約5cmまで被写体に近づけるマクロ撮影
- 本格的なマニュアル撮影もできる充実の撮影モード
- フルハイビジョン画質の動画撮影
Canon IXY650
- 光学12倍ズーム
- 25mmの広角で撮影可能
- 有効画素数2020万画素
- ISO感度80~3200
- 約0.1秒の高速AF
- 32シーンを認識する”こだわりオート”撮影
- 本格的なマニュアル撮影もできる充実の撮影モード
- フルハイビジョン画質の動画撮影
コンデジは何よりもその小型軽量で機動性が高いメリットを活かしたい方にベストな選択です。特に高齢者の旅行のお供や、お子さんと一緒に使ってカメラを楽しむのも良いかもしれません。
・カメラに慣れてないけど低価格で手軽に高性能なのがいい
・スマホよりキレイに撮りたい
・旅行やちょっとしたお出かけの時に撮りたい
・ポケットに入る大きさで持ち運びが楽なカメラがいい
・仕事の業務記録などに使いたい
ミラーレス一眼カメラ
今もっともシェアを拡大している勢いのあるカメラ。一眼レフと大きく異なるところは内部構造にあり、名前の通り”ミラーを無くした”カメラです。技術の進歩により一眼レフカメラの高画質性能をそのままに小型化と軽量化を実現。デザイン性もオシャレやスタイリッシュなものが多く、近年では一眼レフよりも人気が出てきています。初心者から上級者まで幅広く使え、特に動画撮影性能においては一眼レフカメラを遥かに上回り、一眼レフからミラーレスに”鞍替え”する人が続出しています。
それでは、ミラーレスの長短所を確認しましょう。
メリット
- レンズ交換ができて拡張性が高い
- 一眼レフカメラに比べて小型、軽量
- 一眼レフと同等な高画質
- デザインが良い物が多い
- 初心者にも優しい操作性
- 撮影時の音がほぼ無音にもできる
- 動画撮影性能が高いモデルが多い
- ピントを合わせる場所が多く精度も高い
- 常に画面で仕上がりを確認しながら撮れる
- 電子シャッターで超高速連写も可能
デメリット
- 専用レンズのラインナップがまだ少ない
- 液晶画面表示にタイムラグがある場合がある
- バッテリーの消耗が速くて熱を発生しやすい
- レンズ交換時に受光センサーがむき出しなので注意が必要
- コンパクトゆえに撮影時に手のホールド性が悪い
- ピント合わせが一眼レフより遅く迷う場合がある
オススメのミラーレスカメラはこちら!
SONY α7 III ボディ (ILCE-7M3)

- 強力な5軸光学式手振れ補正
- 最高約10コマ/秒のAF追随連写
- 人物と動物にリアルタイム瞳AFやトラッキングAF
- 有効画素数2420万画素
- 最大710枚撮れるスタミナ
- 高解像4K動画と多彩な動画機能
- ISO感度を上げても高画質なフルサイズセンサー搭載
- 堅牢性と軽量化を実現するマグネシウム合金ボディ
- 防塵・防滴に配慮したボディ設計、高剛性マウント構造
- 全ての機能水準が高く、写真も動画も両方が群を抜く性能
- 初心者にも優しいオートモードを搭載
- 約390gで軽量、バリアングル液晶モニターで自撮りも簡単
- 最高約7.4コマ/秒のAF追随連写
- 有効画素数2410万画素
- 最大143点の測距点
- 4K動画撮影
- Canonならではの肌の色味がキレイ
- 瞳AF
ここでオススメに挙げたα7Ⅲは発売から爆発的な人気を誇り、ミラーレスカメラ業界のフラッグシップとなったモデルで、僕自身も現在愛用しています。
交換レンズはマウントアダプターを介せば、一眼レフ用のレンズでもミラーレスカメラに使える物が多くて汎用性があるので、レンズ業界もミラーレス人気を後押しするように数多くの専用モデルが発売されてきています。2020年以降も大注目のデジタルカメラです。
・見た目もオシャレで高機能なカメラが欲しい人
・小型で一眼レフ並みの高画質描写が欲しい人
・レンズ交換をしていろんなシーンで撮りたい人
・写真だけでなく本格的な動画も撮りたい人
一眼レフカメラ
一眼レフカメラというのは、自由にレンズ交換ができるのが大きな特徴。”一眼”とはレンズが一つ、”レフ”とはレフ板(反射板)の意味で、ミラーレスカメラとの違いはこのレフ板があるかないかです。撮影時にカシャッという歯切れの良く気持ちいい音が鳴るのも特徴です。初心者から上級者まで幅広く使われ、プロの写真撮影現場では今でもほとんどの現場で一眼レフカメラが使われています。現在、レンズ市場では一眼レフカメラ用の交換レンズラインナップが最も多く、その中から撮影目的に合ったレンズを選択することができます。
それでは、一眼レフの長短所を確認しましょう。
メリット
- 豊富なレンズラインナップから選択して交換できる
- レンズ資産を活かしながらスキルに応じてボディーを変えていける
- 大きなセンサーを搭載している機種が多くて高画質に撮れる
- 光学ファインダー撮影では無遅延の為シャッターチャンスを逃しにくい
- ボディーが大きいので各ボタン等の配置が豊富で操作性が良い
- 撮影時に手のホールド性が高く、レンズをつけたときのバランスも良い
- 電池の消耗が少ない
- ピントを合わせるのが速く、特に動き物の撮影に強い
- 本格的なフォルムや重厚感がある
- レンズ交換時にセンサーが露出していないので安心
- シャッター音が気持ち良くて撮影時のテンションが上がる
- HDMI出力やマイク端子等が搭載されている機種が多い
- ボディー上部に設定状況などの液晶表示がある機種が多い
デメリット
- 本体が大きく重いので携帯性が悪い
- 大きいゆえに撮影時に目立つ
- レンズやアクセサリー類を含めるとそのぶん荷物が増える
- 撮影時に必ずシャッター音が鳴ってしまう
- ある程度知識が無いと性能の本領発揮ができない
- 動画撮影性能が現行のミラーレスカメラに劣る
- ピントを合わせるエリアがミラーレスより狭くて箇所が少ない
- 連写性能が機種の値段によって大きく変わる
- ファインダー撮影では顔認証などが使えない
- ファインダー撮影では撮影後の仕上がりがわからない
- ライブビュー撮影では連写性やピント合わせが悪い
オススメの一眼レフカメラはこちら!
Canon EOS 5D MarkIV ボディ
- フルサイズセンサー搭載で豊かな表現力
- 102,400相当のISO感度
- 視野率約100%の光学ファインダーで見たままに撮影
- 有効画素数3040万画素
- 最高約7.0コマ/秒の連写性能
- 4K動画撮影、撮影中のタッチAFにも対応
Canon EOS 6D Mark II ボディ

- フルサイズセンサー搭載で豊かな表現力
- 685gの小型軽量ボディー
- バリアングル&タッチパネル搭載液晶モニターで自撮りも簡単
- 有効画素数2620万画素
- 最高約6.5コマ/秒の連写性能
- オールクロス45点AFセンサーで動く被写体でも捉えやすい
- フルHDサイズでの60フレームの動画撮影
- なめらかな動画AF、タッチAFにも対応
Canon EOS Kiss X9i ダブルズームキット

- バリアングル&タッチパネル搭載液晶モニターで自撮りも簡単
- 有効画素数2420万画素
- 最高約6コマ/秒の連写性能
- オールクロス45点AFセンサーで動く被写体でも捉えやすい
- 色検知AFやシーン解析システムで高性能なフォーカス
- フルHDサイズでの60フレームの動画撮影
- 動画時には電子手振れ補正機能が働く
一眼レフカメラは”写真を撮っている!”という気にさせてくれるカメラです。両手でしっかりと構えて、ファインダーで被写体を狙い、気持ちのいいシャッター音と共に写真を撮る。ただそれだけでも楽しくなってきます。見た目もクールでカッコよく、持っているだけで存在感があり所有欲を満たしてくれます。もちろんメリットもたくさんあるのでオススメしたいカメラです。
・いろんなレンズを使って撮影したい人
・写真をメインで楽しみたい人
・スポーツや野鳥など動きの速い物を撮りたい人
・見た目のカッコよさや人からの印象を重視したい人
まとめ
一言でキレイな写真といっても、それを見る人や状況、目的によって大きく変わってきます。それぞれのカメラにはメリットとデメリットがあるので自分の目的に合った物を選択してください。
僕がCanonカメラをオススメに多く挙げたのは、僕自身がCanon派だったのもありますが、総合的に見てもCanonを選んでおけば無難だと個人的に思います。なぜかというと、国内シェアNo.1という現実があり、それに乗じてサードパーティー製の製品やオプション汎用品が豊富だからです。
また、ニコン用のレンズよりCanon用のレンズのほうがSonyなどのミラーレス機にマウント変更したときにも相性が良いという意見も多く、中古で売れやすいのもCanonです。個人的に特筆したいのはCanonのポートレートでの色味はどのメーカーよりも自然な発色で非常に信頼できます。同じ環境下でも他社カメラよりも美しい色味で撮れます。
以下にざっくりとCanonとNikonを比較してみます。
Canon
・色が鮮やかで見た目がキレイに仕上がり、ポートレート撮影に向いている
・フォーカス速度が速い
・ブライダルやスポーツカメラマンはほぼCanonボディー
・国内シェアNo.1
・白色に強い
Nikon
・色の表現が素直で、風景撮影に向いている
・耐久性が高い
・フォーカス精度が高い
・ミドルクラスからはCanonの同クラスよりも高機能
・黒色に強い
要はどんな色味でどんなシーンを撮りたいか、で大きく変わってきます。
費用や持ち物を余計に増やさずにカメラを気軽に楽しみたいのであればスマホがベストです。機種変更のタイミングでカメラ性能の良いスマホを買えば、十分満足できるでしょう。
それ以外であれば、常に気軽に持ち歩いて高画質に撮りたいのであればミラーレス一眼がオススメです。スポーツ写真や望遠で鳥などを撮りたいのであれば一眼レフカメラがオススメです。
なぜここでコンデジを除外したかというと、わざわざカメラを買って写真をキレイに撮りたいって人は今後さらにハマってレンズやボディーを買い変えたくなる可能性があるからです。
僕は見事にその一途を辿ってきた身なので自信を持って言えます笑。使い捨てフィルムカメラから最新のミラーレスカメラまでを約20年かけてステップアップしながら使用してきました。みなさん、心の奥に今後写真にハマりそうな熱を感じたら、最初から上位機種(ミドルクラス以上)、特にカメラボディーよりも”良いレンズ”を買うことを強くオススメします。
電化製品のボディーと違いレンズの資産価値は下がりにくいので、使わなくなったら購入時の5~8割くらいの値段で中古で売れます。つまり、10万円のレンズを買っても約5~8万円で売れるので、実質3万円前後で10万円のレンズを使用できる事になります。
とはいえ、まずは実際に自分で写真を撮ってみないと感動するかどうかもわからないので、比較的安価な機種でカメラの世界を楽しむのもアリだと思います。
この記事の各カメラの長短所を熟考して自分に合ったものを見つけて素晴らしいカメラライフをお楽しみください!