ドローン

200g以下のトイドローンでも厳しい航空法の規制対象になる場合がある理由

200g以下のドローンなら航空法の規制対象?
・規制対象外ならどこだって自由に飛ばせるよね?
・200g以下ならいいんだよね?

こんな疑問を解消できる記事になってます。

200g以下のドローンなのに、なぜ航空法の対象になる場合があるのでしょうか。

航空法を正しく理解しよう

国土交通省の飛行ルールの対象となる機体を引用します。

飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)です。いわゆるドローン(マルチコプター)、ラジコン機、農薬散布用ヘリコプター等が該当します。

 

【200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く】

です。
すでにご存じの方も多いと思いますが、200g以上では厳しい航空法の対象になり、各種許可申請が必須です。

 

・・・もうお気づきでしょうか。

  • 【200g以下】はその数値を含んでいるので、200gの重量の場合は上記の対象になります。
  • 航空法の対象外であるには、正確には【200g未満】でなければいけません。

”200g以下”と胸を張って言うと、「ルールを正しく理解していない証拠」になるのでご注意を。

 

厳しい目を向けられるドローン

 

ましゅー
ましゅー
細かいこと言ってすみません 

 

細かいですがとっても大切な事です。
200g以下、と間違えてる人が物凄く多いのであえて記事にしました。

なぜかというと、現在の日本ではドローンのルール詳細を正しく理解して遵守する必要があるからです。

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例えば、20歳未満の飲酒は法で禁止されているのは周知の事実ですよね。
厳密には自分の20歳の誕生日の日付に変わった瞬間からが20歳の飲酒可能年齢になるので、19歳最後の日の23時59分59秒までは20歳未満であり、未成年者飲酒禁止法違反となります。

・・・そんな細かいところまで誰も見ないよ

実際はほとんどそうかもしれません。
ですが、例えばもし200.0g以上の総重量のドローンを無許可で飛ばしていたところを関係当局に発覚されれば問答無用で処罰の対象です。勘違いしてました!では済まされない違法行為となります。

ルールの甘い認識や多少の違反行為、操作者のモラルの欠如がどんどん世間の目を厳しくしてしまいます。

実際に、2015年4月に起きた首相官邸にドローンが落下した事件を皮切りに、日本ではドローンに対する厳しい目が向けられるようになり、同年12月に航空法が改正されて厳しくなってしまいました。
その後もドローンによる事故や違反行為などが後を絶たず、「ドローン=危険、面倒、やっかい物」というイメージが定着してしまいました。

200g以上の機体では特に、東京都23区内で無許可で無料で自由に飛ばせるところは皆無と言っていいでしょう。

 

今後のドローン発展のために

ドローンのルールを正しく理解していない・守らない人が増えてしまうほど、今よりも法規制が厳しくなってしまい、ドローンのような新しい技術やサービスの発展が阻害され、さらには日本という国がどんどん諸外国に抜かれていく要因になり得ます。

狭い土地に人口が密集する日本だからこそ厳しい法規制は必要不可欠かもしれませんが、これ以上ドローンに厳しい目が向けられないようにするためにも、各個人がその正しいルールの理解と遵守をしていく必要があるのです。

 

まぁ、こういった背景を利用して発展するビジネス(ドローン講習や民間資格取得、経験豊富な人による撮影代行など)もあるので一概には厳しい規制が万人を阻害するとは言いきれませんが、今後のドローン業界の更なる健全な発展のためにも、マイナスイメージはできる限り消していきたいですね!

 

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ましゅー
好きな事を仕事に!をテーマに人の役に立つ情報を発信しています。不動産ジャンルトップ企業会社員をしながらカメラマン、動画クリエーター、ブログ運営を行うパラレルワーカー

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